ねこばな
 
ノラや散歩途上等、外猫を撮り歩いてます^^ また季節の花なんかも少しあります^^
 



「旗本退屈にゃんこ」 第四幕 「風雲!猫月城」

ヒタヒタヒタ・・・
一時を楽しんで城へと戻るご侍医の後をここまでつけてきたもんもん介。真暗闇で人通りも絶えた場所を選び、無言のまま一気に走りより抜身の一閃! ご侍医の掲げる提灯をバサリ!と斬り飛ばした。
【ご侍医】「ひゃーっ。ひ、人殺しぃ!」
腰を抜かしてへたり込むご侍医にもんもん介、
【もんもん介】「命が惜しくば騒ぐんじゃあない。ぷはっ♪」
「お主と狸腹黒太夫が企てし悪事が事、このもんもん介全てお見通し。今から成敗してくれようから、念仏でも唱えるがよかろう。ぷわはっ♪」

・・・言ってる事がちと矛盾するが、そういいながら刀を上段に振り被り、今にも打ち下ろさんと構えるともう相手は堪らない。
【ご侍医】「ど、どうか命だけはお助けを~m(__)m」
こうして観念したご侍医、謀略の全貌、お殿様の幽閉されし場所から警固の数まで全て洗いざらい白状した。
とりあえずこやつを放逐するわけにはいかんと一計を案じたもんもん介。先ほどの色店「ひさご屋」にとって返して訳を話し、捕え置くよう女将に頼み込んだ。
【女将】「え。よござんす。裏の布団部屋にでも押し込んでおきまひょ。」
そういいながら小手高に縛り上げる様を見てもんもん介、また股間の虫がもんもんして来た^^;
【もんもん介】「縄もいいもんじゃのう♪ぷはぷはぁっ♪」^m^
【女将】「あっ♪」



【門番】「あいやまたれい。身分と用件を名乗られるがよろしかろう」
女将とすることをしてさっぱりしたもんもん介、なんと猫月城表門より堂々と乗り込んだ。搦手門の見張所より警固の者二名からこう質されたもんもん介、
【もんもん介】「拙者、江戸の狸腹黒太夫殿より殿への火急の口上を伝えるべく仕った所存。ほれこのとおり、鑑札もござる。」
こういってご侍医より奪い取った「城名往来免状」を指し示し、まんまと猫月藩城中へと分け入り、城侍に案内されて城中奥深く、謁見の間のほうへ。
その時ー



【家老手の者1】「待ていっ。この先何人たりとも通すわけにはいかんっ。」
ガラッと襖を押し開け、たすき姿にはや抜刀した侍数名がバラバラっと飛び出し行く手を塞いだ。
【もんもん介】「ネズミがチョロチョロ参らせ候♪ぷはっぷは♪」
いつの間に着替えたか、緋縮緬の地色に金糸銀糸の刺繍かがリ、鶴の白抜き松の青葉、裾には蝶があしらわれているというなんとも派手派手しい、まるで布団柄のような衣装で大見得を切る。
【もんもん介】「拙者将軍様より天下御免の免状を授かりし、姓は早乙女名はもんもん介。人呼んで旗本退屈にゃんこ。ぬしらの悪事はこの股間の三日月傷がしっかと見届けておるわっ。観念せいっ。ぷはっ♪」
言うが早いかパっと居合で目の前の侍を抜き撃った。
【家老手の者2】「ぎゃあぁあぁ♪」
魂ぎる悲鳴。城内は上へ下への大混乱。
【家老手の者1】「ええい、曲者だっ、出会え出会えぇ~!」
【もんもん介】「曲者はそっちだ。我が奥義、諸出し流正眼崩し。受けてみよっ。ぱっ♪」
【家老手の者3】「ふんぎゃあぁぁ♪」



バッタバッタと並居る敵方を斬り倒し、存分に暴れまくったもんもん介。機を見て懐より件のご侍医から奪い取った薬箱を取り出し、大音声で一喝。
【もんもん介】「ええい控えおろうっ。この紋所が目に・・・」
「もとい。」^^;「この猫月藩家紋の入った薬湯箱が眼に入らぬかっ。この中に隠されしこの薬方は南蛮渡来の猛毒。お殿様を亡き者にせんとし貴公らの謀、すべて露見いたしておるっ。」「生き証人もほれ、ここに。」

いつの間にやら女将がご侍医を引き連れて現れたのには驚いた。そこが芝居のいいところw
【家老手の者一同】「へへーぇm(__;)m」
もはや逃れられぬと家老一派は次々捕縛の憂き目に。



座敷牢よりこの城の藩主、恍惚呆之守が無事救出されたのは、夜も白々と明けようかという寅の刻。
猫月藩の危難を救いしもんもん介、城中の者と共に御前に進み出た。
【もんもん介】「おおっ、ご無事で何より♪」
【恍惚呆之守】「よきに計らえ♪」
【もんもん介】「拙者これより貴殿の娘御三毛姫を狸家老の手よりお救いに江戸へ参る所存。」
【恍惚呆之守】「飯はまだか?♪」
・・・どうやら病はかなり進行している模様^^;
【もんもん介】「・・では御免。ぷはっ♪」

多少の褒賞も当てにしていたもんもん介、少しがっかりしながらも「褒美は三毛姫♪」と思い直し、股間の退屈虫をうずうずさせながら姫の囚われし山上の庵へ、まだ明けきらぬ信州路を江戸へ向かって一目散に駆け出していったのである-

いよいよ大詰め、大団円なるかー
これにて第四幕は、幕ーm(__)m



2月14日(月) | トラックバック(0) | コメント(7) | ●紙芝居/旗本退屈にゃんこ | 管理

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コメント

 1: なるほどー♪

やっぱり女将と…。ふむふむ。(*^^*)
で、「ネズミがチョロチョロ参らせ候」、
名台詞ですねぇ。かずもぐさんも一度言ってみたいでしょ?気持ちいいぞー(笑)
最後は三毛姫とどうなるんでしょう。楽しみです!


 by AKI | 2月15日(火)

 2: ヾ(>▽<)oきゃはははっ!

縄もいいもんじゃのう~・・・・って、どっかで話題の縄男かぁ~!?
もんもん介、結構やりまくってんじゃんね。
金糸銀糸の刺繍かがりって、にゃんこに直接かがってあるの想像しちったぁ~ヾ(>▽<)oきゃはははっ!

そだ、目的は三毛姫だったんだぁ~!忘れてたぞい♪


 by youko | 2月16日(水)

 3: あわわわ^^;

なんかここ、丸一日くらいサーバーごと固まってましたにゃ^^; さすが?ぶっとびネット(≧▽≦)

>AKIしゃん
某尻さぼっててすいまそ~^^;
時代劇の決め台詞や毎度おなじみの台詞って耳に残るフレーズが多いですよにゃ^^ 最終回にはたぶんも少し間があると思います(((何のための大団円予告じゃ爆)))ので、ぼちぼちまた覗きにきてくらさいませ^0^
>よこちん
にゃんこに直接刺繍かがリ? きゃーーっ(;>ω<)/ よこちん、それ、虐待^^;;;
猫番号整理にちょっと飽きてはじめた退屈にゃんこ。整理作業の数倍のエネルギーと時間を要してます(((本末転倒爆)))
ま、わらしが楽しめてるからいいんだけど~w


 by かずもぐ | HP | 2月17日(木)

 4: 時代劇♪

うんうん、一時期、時代劇ブームみたいのがあったね。毎晩何かしらTVでやってた頃・・・けっこう見てたかも。(^^;
時代劇の名台詞で好きなのは、「死して屍、拾う者なし」っていうのと、「~長谷川平蔵その人である」ってとこ。気分のいい時に出る鼻歌は「大岡越前」です。(*^^*)
某尻は、hさんが夜寂しがってるよぉ。もし夜中まで起きてたら1回くらい顔だしてね♪
で、もんもん介様のお話はぼちぼちあせらず書いてね~。いっきにラストまでいくの、もったいないし。(^^)

あはは、よこちんの発想、怖すぎて笑えるー(;T▽T)ノ オイオイ


 by AKI | 2月17日(木)

 5: あわわわ^^;

大江戸捜査網、渋いですにゃ♪
なんか異色の時代劇でしたが、面白かった^^
後は「ムコ殿っ!」っていつも実世界では嫁と姑の尻に敷かれてる藤田まことの必殺シリーズも好きでしたσ(^◇^
テレビ版の鬼平犯科帳、時間が会わなくて見れませんでしたT◇T


 by かずもぐ | HP | 2月18日(金)

 6: 才才-!!w(゜o゜*)w

紙芝居だったのきゃ!こりは!!
そりゃ~しらなんだ~なんまいだ~;;;


 by youko | 2月20日(日)

 7: もしや?^^;

ま、まさか、「実録かずもぐ日記」かなんかだと思ってた?^^;;

 by かずもぐ | HP | 2月20日(日)


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